シュッシュッシュッ―。
蒸かすとまぶしい黄金色に。
口いっぱいにほおばると、
ほっほっほっとふくらんで溶けていく。
毎日食べられそうな、ほど良い甘さ。
それは徳島の「なると金時」。
酸素でむせかえる四国山地の森を抜けて、
徳島平野のすみずみまで行きわたる吉野川の恵み。
その下流にひろがる緑と黒の芋畑。
高校時代の帰り道、芋畑のまんなかの小径。
夕陽に向かって歩くわたしの足元に広がる大地。
踏み込めば、さらさらの砂。
(なると金時が育つのは良質の砂地だけ)わたしは大きくなって
市岡製菓・ハレルヤグループに入社しました。
新入社員は、契約農家さんの畑を手伝います。
真っ黒に日焼けした農家さんにとって、
「なると金時」は、箱入り娘。
ちょっぴり栄養のお話をするなら
米や小麦と比べてカロリーが低く、
カリウム、繊維質、ビタミンC、カロテンが豊富。
徳島の「なると金時」を
多くの方に召し上がっていただきたい―。
1994年、なると金時のお菓子の専門店が誕生しました。
それがあとりえ市。
これからもつながることを大切にして
つくる人、食べる人の笑顔を結ぶ存在でありたいな。
阿波になると金時あり 五線譜since1988